ロンドンこぼれ話 2016年4月

ファースト・クラスに乗ってみた

と、言っても、フライトの話ではなく、イギリスの鉄道のファースト・クラスですが・・・。イギリスの長距離鉄道では座席をファースト・クラスかスタンダード・クラス(セカンド・クラスとは言わないところが・・・)を選べるようになっていますが、今回、ロンドンからリーズに向かう列車で初めてファースト・クラスに乗ってみました。

イギリスの鉄道は、日本のように出発するプラットフォームが直前に決まるので、出発時間ギリギリにプラットフォーム番号が表示されて、待ち構えていたスタンダード・クラスの乗客が一斉にダッシュしてホームの最果ての車両に向かう、なんてコトが良くあります。私も当然その中の一人で、改札に一番近い車両のファースト・クラスを横目で見ながら羨ましく思っていました。

でも、イギリスの鉄道チケットは、列車の時間帯や早めの事前購入でとても割安に購入できますが、ロンドンーリーズ間のチケット料金を調べていた時、ふとファースト・クラスのチケットを見てみると、スタンダードと10ポンドぐらい(1500円程度)しか違わない列車があることを知り、これなら一度ファースト・クラスに乗ってみるか!と購入してみました。

いやぁ、ファースト・クラスはめちゃくちゃ良い!!絶対お勧めっ!

今回乗ってみたのは、ロンドンとイングランド北部の都市間を運行しているバージン・トレインでしたが、まず、ロンドンのユーストン駅にはファースト・クラス専用ラウンジがあるんです!いつもなら駅のベンチがいっぱいで、立って出発時間を待っていたりするのに・・・(しかもユーストン駅にはファースト・クラス専用のホームへの通路がある?知らずにフツーに改札を通って行っちゃったけど・・・)

さらに、いつもなら列車に乗り込んだ時には買った紅茶が紙袋の中でベチャベチャにこぼれたりしているのに、その専用ラウンジでは軽食や果物、ドリングが食べ放題!飲み放題!しかも列車の中でもサンドイッチや紅茶が無料サービスなんです!朝食も取らずに列車に乗り込むような時なら、これで10ポンドの価格差なんて吹っ飛びますよ!(でも知らずに売店でサンドイッチを購入しちゃったけど・・・。)

当然のことながら座席は広くてゆったり。人も少ないのでとっても静か。スタンダードの狭っ苦しい座席、携帯や子供の声の騒がしさが別世界のようです。

列車の時間によってはスタンダードの2倍もの料金だったりもしますが、チケットを予約する時には一度ファースト・クラスの料金も検討してみて!

バラ・マーケットに行ってみた


Borough Market  

最近のロンドン観光ガイドに必ず登場するロンドンの食料品マーケット、バラ・マーケット(Borough Market)。こちらで書いた→ライブの帰り道で偶然バラ・マーケットを見つけ、翌日、さっそく出かけてみました。

ロンドン橋を南側に渡ると直ぐに「Borough Market」と刻まれた年季の入った鉄製のゲートがあり、そこから少し薄暗い通路を降って行くと、生鮮品の屋台から多国籍な料理まで、たくさんの小さな屋台がひしめいた市場にたどり着きます。

元々は古くからロンドンの下町にある食品市場でしたが、今ではオシャレにディスプレイされた野菜やはちみつ、ハムやパン、若い店主たちが腕を競いあってどれもウマそうな屋台メシ、全部飲んでみたいクラフト・ビールや、カット・フルーツも鮮やかなサンゲリアまで、地元の人たちと観光客がごったがえし、活気があって歩いているだけでも楽しくなってくるようなマーケットです。

「イギリスの食事は不味い」なんていまだに思っている人は是非ここを訪れてみて。そんな固定観念が吹っ飛びますよ!


どの屋台も良い雰囲気  

悲しい事ですが、訪問した翌年2017年6月の深夜、このマーケットで無差別テロ事件が発生し、多くの方が亡くなりました。しかしその後、マーケットは再開され、店主達は団結してこのマーケットの賑わいを無くさないように頑張っているそうです。

ロンドンの下町の雰囲気を残しながらも観光客も暖かく迎えてくれる、そんなバラ・マーケットを覗いてみてください。


カラフルな八百屋のディスプレイ  

ウォーキー・トーキーに登ってみた

ニョキニョキと高層ビルが立ち並ぶロンドンのシティ地区。その中でも「ウォーキー・トーキー(Walkie Talkie):トランシーバー」と呼ばれる”20 Fenchurch Street”ビルは、賃貸料の高い高層フロアを大きくしようとした頭でっかちなデザインが、周りの歴史的な景観に合わないと酷評され、その湾曲したガラス壁のせいで、集められた太陽光が路駐の車の塗装を溶かしただとか、路上で目玉焼きが焼けただとか、何かとケチがつきまくりの高層ビルです。


一番右側にある頭でっかちのビルがウォーキー・トーキー  

そんなボロクソに言われているウォーキー・トーキーですが、その34階にある展望台「スカイ・ガーデン(Sky Garden)」は是非訪れて欲しいロンドンの新名所です!しかも無料なんですよっ!


Sky Gardenはまるで空中庭園  

足元に見えるタワー・ブリッジ。そこから展望台をのんびり散歩すれば、上空からのロンドンを360度グルリと見渡せます。そしてフロアの中心にあるのは鬱蒼と草木の茂る庭園。ソファーやウッド・ベンチに腰掛けてスコーンや紅茶を楽しめば、空中庭園気分を満喫できますよ。


朝食代わりのアフタヌーン・ティー  

予約制で入場者数を制限しているので、無料なのに混雑せずにのんびり過ごせます。そしてお向かいにはとんがりデザインで有名な超高層ビルThe Shardも見られます。あちらのビルにも展望台がありますが有料ですし、しかもこちらの展望台ならこの悪名高いウォーキー・トーキーのデザインに視界を邪魔されません(笑)

当日でも空きがあれば入場できるようですが、オフィシャルのサイトから事前に予約しておくのがお勧め。Sky Parkのカフェの店員達はとっても態度悪いですが(苦笑)入館のスタッフ達は皆フレンドリーですよ。

時間が経つのも忘れそうな優雅な時間が楽しめるSkyParkを是非訪れてみてください。


タワーブリッジを見下ろす  

 

おまけですが、このウォーキー・トーキーのすぐ近くに、ロンドン・オリンピックのマラソンのコースにもなった、レドンホール・マーケット(Leadenhall Market)がありました。

ロンドンで最も古いマーケットのひとつで、高層ビル街に現れるクラシカルなアーケードはこの街の歴史を感じさせてくれます。ウォーキー・トーキーに行かれる際には是非こちらにも寄ってみて。

「ダイバージョン(Diversion)」には気をつけろ!

ロンドンの道路はいつもどこかで工事をしているため、バスが迂回ルートをとる事(Diversion)が時々あります。全く予告もなくルート変更されて困ることもありますが、今回の旅行で出くわしたDiversionは久々に焦りました。

ライブを観に行った帰り道、リバプール・ストリート駅方面へのバスを待っていると、時刻表に「DIVERSION : 工事中なので迂回路を走ります」と書かれていたのです。しかし実施の日付も書いてないし、どの区間なのかも分からない。

「せいぜい道が一本ずれるか、地下鉄1区間ぐらいの間でしょ」と軽く考えていると、そのバスがやってきました。運転手は「このバスはDiversionするからリバプール・ストリート駅には行かないよ!他のバスを待つか、歩いて!」と乗ってくる人たちに言っていたのですが、「私たちが行くのはリバプール・ストリート駅よりもっと先なんだし」と、まだまだ軽く考えてました。

ところがっ!走り始めて直ぐにバスは本来のルートを外れ、通常以上のスピードで止まりもせずにブンブンと突っ走っていき、一向に本来のルートに戻る気配が無い・・・。窓の外にベソナル・グリーン駅(Bethnall Green)が見えた時、「おいおい!どこを走ってるんだよっ!?」とさすがに焦り始める。周りの乗客もちょっとザワつきだした。


こんなDiversionでした・・・  

慌てた乗客の一人が運転手に聞くと、
「次のバス停で降りて少し歩けばホワイト・チャペル駅だよ」
えっ!?ホワイト・チャペル(White Chapel)!?ホテルをとっくに通り過ぎてるわ!

他の乗客達と一緒にバスを降りて大通りまで歩き、そこからホテルの前に戻るバスを拾いましたが、このホワイト・チャペルはその昔にはジャック・ザ・リパーが出没した地域で、今でもそんなに治安が良いとは言えないようなところなので、バスを待つ間はちょっとドキドキでした。

と、こんな大きなルート変更に出くわすことはそれほど無いと思いますが、ロンドン・バスのDiversionをナメると大変な目に合うと久々に思い知らされた出来事でした。