THE FUTUREHEADS 2011 UK超マイナー夏フェス巡り

 
 
 
  
SOUTHPORT ROCKS 2011 9/JULY/2011    

ザ・フューチャーヘッズ出演のUK超マイナー夏フェス巡り!その第1日目は、イギリス北西部サウスポート(SOUTHPORT)で行われた「この街最大の音楽フェス!」の「SOUTHPORT ROCKS 2011」です。

7月8日(金)9日(土)の2日間開催されたこのフェスは、成人突然死症候群で亡くなったこの街の音楽好きな青年へのトリビュートとして始まったのだそうです。
そのフェスとしての意義は分かるのですが、でも出演バンドのリストを見た時にもう少しなんとかならないの?と思ってしまったのも事実。そりゃあヘッズさんが一番の目玉になっちゃうようなフェスですから高望みはしませんよ(笑)でも知っているようなバンドがひとつもないし、KING OF LYON(LEONじゃないよ)とか、THE ANTARCTIC MONKEYS(ARCTICじゃないよ)とか、ALL WELLER(・・・ポール師匠じゃないよ)とか・・・バッタもんフェスなのっ!?本当にヘッズさんが出るの?実は「FEATUREHEADS」なんて書いてない?なんて、思わず疑ってしまったようなメンツなんです。

「この街最大の音楽フェス」というけど、これ、2番手のフェスがあるの??でもそんなフェスにフューチャーヘッズ見たさに行ってしまったのです。

フューチャーヘッズが登場したのは9日の最終日。
リバプールからローカル鉄道Merseyrailに乗り、その終点がサウスポートでした。


自転車に乗ったままMerseyrailに乗り込んでました。

初めて行くサウスポートはどんな田舎町かと思っていたら意外に賑やかな海辺のリゾート・タウン!少し寂れた感じはあるものの、ビクトリア調の建物が並ぶ大通りは街路樹が美しく、カフェではおじいちゃん、おばあちゃんがアフタヌーンティー・・・なぜかお年寄りが多い街でしたけど。

そんなサウスポートの街外れにあるVictoria Parkがフェス会場。緑豊かな広い公園の一角でフェスが行われていましたが、昼に行ってみると人も全然いなかったので、夜の7時(といってもまだ陽は高いけど)に再び行くと、メインステージでも演奏が始まり、観客も2〜300人くらい集まってフェスらしくなっていました。

ポール・ウェラーのトリビュート・バンド(といっても、ボーカルのルックスはフィル・コリンズ)やマンチェスターから来たという「ロック」してるバンドなどが登場し、普段はまだまだライブには行けないような10代半ばの子達がステージ前で盛り上がっています。
そして大人達は後ろでピクニック気分。なにしろフェス日和の気持ち良い晴天でしたから。
バンドの演奏が終わる度にステージにMCが登場し
「今日のビッグ・ネーム、フューチャーヘッズがまもなく登場します!」
なんて、やたらと「ビッグ・ネーム」を連呼するんだけど、ヘッズさんってビッグ・ネームなの??(苦笑)


ちゃんとTHE FUTUREHEADSと書いてあります

そしてARCTIC MONKEYSのトリビュート・バンド、THE ANTARCTIC MONKEYSが登場。 イギリスではこうした有名バンドのトリビュート・バンド(つまりコピー・バンド)が数多く活動していて、そんな中でも有名なバンドなどは自分たちでツアーを行ったりしているのですが、この猿さんのコピバンは昨年に引き続きの出演らしく、演奏もルックスもまあまあ、そして猿さんのヒットパレードなんですから、そりゃあ観客は盛り上がるよね。ステージ前で大騒ぎしていました。

夏のイギリスは陽が長く、ヘッズさんが始まる10時近くになってようやく陽が暮れてきましたが、しかし雲行きもちょっと怪しくなってきた(なんとか最後まで雨は降りませんでしたが。)


SOUTHPORT ROCKS・・・まったりしてる〜

ヘッズさん登場前からステージ前では10代の観客達が「オーッ、オッ、オッ!」と「HOUNDS OF LOVE」の合唱・・・このノリ、あまり好きじゃないんだよな。ヘッズさんは『HOUNDS OF LOVE』をやればそれでいいのかよっ!!いやいや、ここはフェスなのだ。しょうがない、しょうがない。
そしてステージ前の柵にしがみついた小学生ぐらいの子供達が「フューチャーヘッズ!フューチャーヘッズ!」とコールして、それはそれで可愛いのですが、君達、そこで大丈夫なの??

と、心配している間に遂にヘッドライナー、フューチャーヘッズが登場!
「ここの奴らはロック好きだって噂を聞いてるぜっ!」とバリーの一声で「THE BEGINNING OF THE TWIST」でスタート!

おっ?バリーがヒゲをのばしている!髪も短くなって、なんだか1stの頃に戻ったみたい。でもやっぱりあの頃よりは多少オヤジになってるし、なによりファッションが適当過ぎる(笑)こんな白っぽい(?)バリーなんて初めて見たような気が。

ジャフはしっかりスーツ姿。一時ヒゲを剃ったけど、またはやしているね。 で、ロスは伸びた前髪をオールバック風にまとめていて、ちょっとヘンかも(苦笑) デイヴは髪が伸びたねぇ(その髪をライブ中にタオルでゴシゴシ拭くのでアフロのごとくモシャモシャになっていたけど)
ヘッズさんはとうとう全員ヒゲ面か(笑)


ヒゲ面4人集・・・って分かりにくいか

なんて事を考えている間に一気に「DECENT DAYS & NIGHTS」に突入!
うん、1年振りのフーチャーヘッズ!やっぱりタイトでハードでパンクな音!そこにハモリが一段と磨きがかかってイイねぇ〜。「HEARTBEAT SONG」のサビなんてアカペラ・バージョンの時のハモリを取り入れてカッコいい!

なんて喜んでいると、「ビールの開け方、知ってるか?」と、バリーがビールの蓋でもう一本のビールの栓をポンっ!と開けて観客を笑わせてました。この芸が披露したくて、わざわざ栓を抜いてない瓶をステージに用意しているのかよっ(笑)


「FIRST DAY」「MEANTIME」「ROBOT」と懐かしい曲が続き、やっぱりフェスには馴染みの曲を中心にやるのかと思いきや、「THE CHAOS」や「STRUCK DUMB」など4thの曲もしっかり演ってました。


キメ・・てるつもりだよね(苦笑)

おまけに「SUN GOES DOWN」まで演るからちょっとビックリ。しかも「次の曲はバンパイア・セックス・ソング!」とバリーがいつもの曲紹介をするから、「こらこら、子供達の前でそんなコト言っちゃダメでしょ!」と思ったら、ステージ前に居たチビっ子達はすでに親達が連れ出した後でした。
会場全体としてはヘッズさんを楽しんでいる感じなんだけど、なにしろステージ前の観客の暴れ方がムチャクチャで、押されるわ、ビールを何度も頭からかぶるわ(涙)でもそのノリはなんだか「とりあえず暴れろ!」みたいな空気でちょっとなぁ〜。
そんなビミョーな観客の空気が伝わるのか、ヘッズさんのライブもこの日は割と淡々としていたかなぁ。


それでも皆さんお待ちかねの(苦笑)「HOUNDS OF LOVE」は大合唱でした。

う〜ん、なんとなく「音楽を楽しむためのフェス」というより「フェスを楽しむためのフェス」という雰囲気のフェスだったかなぁ。だからオリジナル曲を演る知らないバンドより、トリビュート・バンドの方が向いているのかな。それも楽しいフェスのひとつの形かもしれないけど、私自身はちょっと・・・ね。

でもスタッフもフレンドリーでがんばっていたし、なぜかお客さんから「よく来てくれたね」なんてお礼を言われるし(苦笑)他のバンドのメンツを考えればもっと良いフェスになるかもしれないのに・・・なんていらぬお世話かな。

でもっ!このフェスのバック・ステージにはトイレが用意してないの?ライブ後にバリーがわざわざキャンプ・サイトのトイレに行って、しかも出たところをファンに捕まっていたぞ。それでは「ビッグ・ネーム」が形無しじゃないの(笑)

 
 
  

THE FUTUREHEADS
UK FESTIVAL 2011

・SOUTHPORT 9/JULY/2011 (SAT)
・PETERBOROUGH 10/JULY/2011 (SUN)(1)(2)
・ROWCHESTER 16/JULY/2011 (SAT)(1)(2)


その他のライブ
GUITAR WOLF 8/JULY/2011 (FRI)
AVI BUFFALO, ADMIRAL FALLOW 12/JULY/2011(TUE)
DOG IS DEAD 13/JULY/2011(WED)
HURTS 14/JULY/2011(THU)
LATITUDE FESTIVAL
DUTCH UNCLES, THE CHAPEL CLUB, ESBEN & THE WITCH etc
15/JULY/2011 (FRI)

THE CROOKS 19/JULY/2011(TUE)
MUCH ADO ABOUT NOTHING (DAVID TENNANT & CATHERINE TATE) 20/JULY/2011(WED)
イギリスこぼれ話

SOUTHPORT ROCKS / SONG LIST

THE BEGINNING OF THE TWIST
DECENT DAYS & NIGHTS
HEARTBEAT SONG
STRUCK DUMB
FIRST DAY
MEANTIME
ROBOT
SKIP TO THE END
THE CHAOS
SUN GOES DOWN
CARNIVAL KIDS
HOUNDS OF LOVE
MAN RAY