THE FUTUREHEADS 2011 UK超マイナー夏フェス巡り(番外編)

 
 
 
  
HURTS at SOMERSET HOUSE LONDON 14/JULY/2011(THU)    

ロンドンの中心地のストランド(STRAND)にあるサマーセット・ハウス(SOMERSET HOUSE)は、宮殿として使われていた時代もあるというクラシックな建物で、野外コンサートや映画祭、ファッション・ショーなどが催されるカルチャーな場所(ちなみに冬にはスケートリンクになるんですよ。)

そして毎年夏に開かれる「SUMMER SERIES」では日替わりで多彩なジャンルのミュージシャンの野外ライブが開かれ、今年はBEADY EYEやLAMB、PROFESSOR GREENなど、10日間で10アーチストのライブが行われました。

「この会場で見るならやっぱり彼らでしょ!」と、この中からチョイスしたのは、マンチェスターのバンド、ハーツ(HURTS)です。
昨年の5月にリーズ(LEEDS)で彼らのライブを初めて見た時、古い教会をそのまま利用した会場が彼らのヨーロッパらしい耽美な音楽と見事にマッチしてたんですよね〜。ならば今回のサマーセット・ハウスでのライブも絶対イイはずっ!

と、いうことで、
ライブ当日、会場へ向かおうとロンドンのリバプール・ストリート駅(LIVERPOOL ST.)で路線バスを待っているとなぜだかバスが全然来ない・・・そしてようやく来たバスに乗るものの今度はバスが全然進まない・・・どうなってんのぉ!?
この辺りはロンドンのビジネスの中心地なので慢性的にひどい渋滞なのですが、それにしてもヒドすぎる〜と思っていたら、うそっ!道路を閉鎖してマラソン大会なんてやってる!!・・・平日の夕方にこんなトコでマラソン大会をやるなんて・・・イギリス人の考えるコトって分りません(苦笑)

そんな訳でやっと会場に着いた時には2番目のサポートバンドが終了間際でした。

石造りの建物に囲まれた野外ステージに、洋梨のサイダー(発泡酒)なんてビールとはちょっと違うシャレたアルコールを売るテント。爽やかな日差しも傾き始め、なんだかガーデン・パーティのような夏のフェスティバルだね。

そんな中でHURTSが登場!


HURTS at SOMERSET HOUSE

彼らとしてもこの日は特別なライブだったようで、モダン・バレエのような女性ダンサーや生のストリングスもフューチャーした、(多分)普段とはかなり違うリキの入った構成。
しかしそれ以上に「マンチェスターから出て来た田舎者(失礼)の僕達がこんなすばらしい会場でやれるだなんて!」というメンバー自身の興奮がダイレクトに音に反映したかのようにダイナミックなライブ!良いねぇ〜!

ボーカルのセオもサッカー選手のごとく両手を振り上げて観客を煽ったり、ゴールを決めたかのごとく何度も胸を叩いたり。こんな情熱的なキャラでした!?

そして観客もそれに応えて両手を上げて大合唱。「STAY」なんて感動的。あ〜ちゃんと歌詞を覚えておけば一緒に歌えたのに〜(苦笑)しかし観客が盛り上がるのは良いんですけど、まさかHURTSのライブにおいてまで後ろから飛んで来たサイダー(かビール?)を浴びるとは思わなかったよ(苦笑)

とはいえ、この日は、サマーセット・ハウスという会場の美しさ、そしてバンドが感じている高揚感、観客の盛り上がりがマジックのように相乗効果をもたらし、素晴らしいライブでした。こんなのを観ちゃうと、やっぱりライブっていいよな〜と嬉しくなるよねぇ。

そしてアンコールでは真っ赤な花吹雪が会場を包み、このライブにふさわしい華やかなエンディングでした。


こんな感じのエンディング

で、この日のライブではやたらと男2人連れ(つまりカップル)の観客が多かったのビックリ。そうか、ハーツはイギリスではそういうファン層が多いのね(苦笑)

余談ですが、この日のチケットをロンドンの老舗チケット屋で購入したら、サマーセット・ハウスの建物がプリントされたこの会場専用のチケットでした。入場する時に周りを見たら皆プリントアウトしたeチケットで、それはそれで便利だけど、こんなアナログなチケットもやっぱり嬉しいよね。


ライブの後のSOMERSET HOUSE