THE FUTUREHEADS 2011 UK超マイナー夏フェス巡り(番外編)

 
 
 
  
THE CROOKS at THE LEXINGTON LONDON 19/JULY/2011(TUE)    

THE CROOKS(ザ・クルックス)・・・と言っても、どうやら似たような名前のバンドが沢山あるようで、今回観たのは1STアルバムをリリースしたばかりのシェフィールド(SHEFFIELD)のバンドです。

会場は先週DOG IS DEADを観たクラブ、THE LEXINGTON(ザ・レキシントン)。
キングス・クロス駅前からエンジェル駅方面行きのバスに乗り、「ペントン・ストリート(Penton St.)」停留所で降りるとすぐ目の前にあるパブがザ・レキシントンです(余談ですが、最近のロンドン・バスは停留所名が表示されるのですごく乗りやすくなりました。)

パブの外にまで人が溢れて、先週より込んでいると思ったら、えっ!SOLD OUT!?そんなに人気があるバンドだとは知らなかった。
後で調べたところによると、なんでもノエル・ギャラガーやジャービス・コッカーなど名だたるミュージシャン達が絶賛している話題のバンドなんだとか・・・なんて全然知りませんでしたが、でもいくら「話題」のバンドで「ソールド・アウト」といっても、まだまだパブの2階の会場のレベルなんですけどね(苦笑)

こんなにお客さんが入るのは初めてなのか、パブの中には入場待ちの行列ができてしまい、お店の人達が大慌て。予約の名簿を持って「どこで予約したの!?」とか聞いて回っていました。
ちなみにこのクラブはチケット屋で前売りを購入してもチケット自体は無くて、当日に会場の入り口で予約リストでチェックしてもらいます。で、手の甲にスタンプを押されて無事入場。

この日のライブのサポートはI DREAM IN COLOURとJOYOUS。名前も聞いた事ないバンドでしたが、ふたつともギター・ポップ系で、まだ印象に残るようなレベルではなかったかな〜。

で、1階のパブで飲んでいた人達も上がってきて、2階の会場が一杯になった頃、THE CROOKESが登場!・・って、ステージに出てきたメンバーもさっきまで下のパブで飲んでた人達でした(笑)
というのも、パブの大勢のお客さんの中でもギターの子がちょっと目立っていたのです。 ダボっとしたブルーのシャツに黒いパンツ、リーゼントという昔風のファッション。元スミス&アズティック・カメラのクレイグ・ギャノンっぽい風貌かな。


THE CROOKS

そして音楽はといえば、基本はギター・ポップでメロディーがすごく良く練られていますなぁ。どこか60年代のポップスのような感じもあって、そういう意味ではザ・スミスに近いのかなぁ。

んがっ!そんな爽やかなギター・サウンドなのに、とにかくボーカルがネチっこい!!(笑)うひ〜っ、ベースを弾きながら、なぜそんなにネチっこく、しつこく歌えるんだ!?

そりゃ確かにザ・スミスでのモリッシーもネチっこいよ。でもこのバンドのボーカルのネチっこさは・・・例えるなら「西城秀樹」だっ!曲の終わりに「ヒデキ、感激っ!」って言いそうだよ〜(笑)ルックスもどことなく似てるしね。

このネチっこさで好き嫌いが分かれそうですが、でもライブでも演奏が丁寧で曲を大切にしてるんだろうな。だからといってそれでライブの勢いが削がれることもなく、良いバンドでしたよ。

しかもこのボーカル、ネチっこい上に情熱的なのか、ライブの最後には曲に合わせてブンブンと頭を激しく横に振りまくるから「そんなに頭を揺するとアブないよぉ〜」と心配したら、案の定、軽く脳しんとうを起こしてドラム・セットに倒れ込んでしまいました。

観客に冷やかされ、照れ笑いのエンディングでありました。