「アラビアのロレンス」を巡る旅 in UK/2006年2月

「アラビアのロレンス」展に行くぞっ!

なぜ今どき「アラビアのロレンス」なんでしょう?

きっかけは単純でした。いまさらですがTVで放送された映画の「アラビアのロレンス」を見たんですが、予備知識もなく、ストーリーがさっぱり理解できませんでした。
「この人、何者?なんでいきなりアラビアに行っちゃうのっ??」ってなくらいのレベル。

それがきっかけで「アラビアのロレンス」と呼ばれたイギリス人、T.E.ロレンスという人物についての本を読んでみたら・・・ハマったぁ。
数カ国語を操って、政治や軍事の天才的な策略家かと思えば、文学や芸術を愛する感情的なロマンチスト。
傲慢で自己顕示欲が強いかと思えば、孤独を愛する内気な青年。
そんな両極端な性格で、常人離れした思考と行動、禁欲主義、英国人らしい自嘲的ユーモア、チェ・ゲバラの情熱とオスカー・ワイルドの美意識が一人の人間の中に同居していると言われるT.E.ロレンス。
でもチビ(165cm)で短足で六頭身。
きゃ〜っ、モロ好み(笑)

第一次世界大戦中にアラブ服を着てベドゥイン(遊牧民)達と共に戦ったわずか2年間の月日が、ロレンスを有名人にして、映画として現代の極東に住む私達にも彼の名を伝えています。でも映画では描かれていなかった彼の尋常ではない人生にすっかり魅了されてしまいました。

そんな訳で、ロレンスの本を読みあさっていたら、ある日、NHKのニュースで、ロレンスが描いた新たな地図が発見されたと知りました。調べてみると、なんとロンドンの博物館で「Lawrence of Arabia : the life, the legend(アラビアのロレンス 生涯と伝説)」なんて回顧展をやってるじゃありませんかっ!
うおぉ〜猫に小判!・・・じゃない!まさに猫にカツオブシ!!
「ダンナさまっ!ちょっとロンドンに行ってきますっ!」
「はいはい、行ってらっしゃい。」

でもなあ、死んじゃった人間を追いかけるだけではちょっと物足りない。
どうせイギリスに行くなら、何かライブが見たいなぁ。もっとはっきり言えば、今、一番ハマっているザ・フューチャーヘッズ(THE FUTUREHEADS)のライブが見たいんだよっ!

なので、彼らのイギリスでのライブをジッと待ってみたけれど、いっこうにその気配がない。回顧展は5月までやっているけど、早く見たいんだよな。それに3月になると航空券は高いし、特に見たいライブもない。

しびれを切らしそうになっていた1月の終わり、友人に「あっ、そういえば東京でフューチャーヘッズのライブがあるね」と突然言われ、
なんじゃ、そりゃああ!!!
慌ててチェックすると、2月15日に東京1回こっきりの来日が決定していました。
なんでこっちに来るんだよぉ〜っ!

しかもその翌週はゼロックス杯でまた国立に行かなきゃいけないのにぃ・・・まてよ?イギリスへのフライトを東京発着にすれば・・・しかもこの時期ならロンドンで見たいライブもある・・・
よし!15日に東京でフューチャーヘッズを見て、翌朝に渡英、25日の朝に東京に帰ればレッズの試合のキック・オフに間に合うぞ〜!!(飛行機が遅れたら知るかぁ〜!!)
こうすれば、ちょっと無理矢理だけど当初の予定通り「ザ・フューチャーヘッズ&ロレンス巡りの旅(しかもレッズの試合まで付いてるぞっ)」だぁ!

と、こんな旅に行ってきました。
んがっ、帰国したら、フューチャーヘッズから「シークレット・ツアーをやるよっ」なんてニュースメールが届いてた(涙)でも今回の旅行に彼らの地方ライブを組み込むなんて無理だったよなぁ・・・と、自分を慰めてます。
どんな旅だったのかって?
かなり長々と書いてますので、のんびり読んでください。「アラビアのロレンス」と、そして少しのUK音楽話しです。